札幌市中央区南11条西1丁目3-17 ファミール中島公園B1F/011-551-0909

  • twitter
  • facebook

受付

札幌座Pit

別役実メモリアル

このお芝居について

事務机がひとつ、椅子がふたつ。
一つは事務員用、ひとつは来客用である。
女1が現れ、事務机の上に《受付》の札を出し、机の上の事務用品の整理をはじめる。
男1が、やや迷いながら現れる。
男1 えーと、ここですか、受付は…?
女1 そうですよ…。
男1 実は今、そこでうかがってきたのですが…。
女1 待って下さい。
男1 何ですか…?
女1 待って下さいって言ってるじゃありませんか…

国内外の名作短編戯曲を小劇場で上演するシリーズ「札幌座Pit」
札幌座・磯貝圭子と、イレブンナイン・納谷真大さんによる
二人芝居「受付」
2020年3月に亡くなった、別役実さんの名作戯曲を
札幌のベテラン俳優と、斎藤歩の演出でお届けします。

AFF2-BR  文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業

演出家からのメッセージ

別役実さんが亡くなって2年、新型コロナウイルスによる感染拡大に見舞われて2年が経ちました。今にして思えば、まだ感染拡大が始まったばかりだった2020年の秋、「秋の別役劇祭」と銘打った別役作品4作品の連続上演をシアターZOOで行い、札幌座Pitは二人芝居「虫たちの日」を出品しました。卓袱台を挟んだ老夫婦の夕餉、つつましい日本人夫婦の姿を滑稽に描いた物語でした。他所の家庭の幸福をねたみ、他所の不幸からささやかな幸福感を得んとする老夫婦が座る卓袱台風景から、私たちが生きる愚かさや、ささやかな幸福の在処を感じさせてくれる物語でした。
今回用意した「受付」も男女の二人芝居です。小市民が自らの健康不安を解消するために訪れた、とあるクリニックの受付で、今ある財産の一部や、生きる身体の一部、死後の身体の一部を社会とシェアする決断を突然迫られるコメディです。
出口の見えないパンデミックの中、「新しい日常」にも慣れ始め、もはや足掻くことも忘れてしまいそうなわたしたちを、別役さんが生きていたらどう描いたのでしょうか?演劇も、大きく変わらなければならないと感じながら、どう変わればいいのか、私にはさっぱりわかりません。
斎藤 歩

作者 別役実
演出 斎藤歩
キャスト 磯貝圭子(札幌座)
納谷真大(イレブンナイン)
スタッフ 宣伝美術:若林瑞沙(StudioCOPAIN)
制作協力:ダブルス・tatt.inc
舞台スタッフ:泉陽二・熊木志保・常本亜実
公演日程表 2022年(前売券はすべて完売)
4月 7日(木) 19:00 → 売り切れ
4月 8日(金) 19:00 → 売り切れ
4月 9日(土) 14:00 → 売り切れ
4月10日(日) 14:00 → 売り切れ
当日券を若干枚数のみ発売予定
※開場は開演の30分前
チケット料金 一般:3,000円
学生:1,500円
高校生以下:1,000円
チケットの取り扱い エヌチケ:https://ticket.aserv.jp/nt/
ローソンチケット:Lコード 11336
チケットぴあ:Pコード 511-414
道新プレイガイド:0570-00-3871(10:00-17:00日曜定休)
市民交流プラザチケットセンター:市民交流プラザ2F(10:00-19:00)
北海道演劇財団:011-520-0710/office@h-paf.ne.jp
お問い合わせ 北海道演劇財団
TEL 011-520-0710
Mail office@h-paf.ne.jp
主催 北海道演劇財団・NPO法人札幌座くらぶ
助成 文化庁「ARTS for the future! 2」補助対象事業
企画制作 北海道演劇財団