背中から40分

このお芝居について

東北地方の場末の温泉地。
海沿いの崖に建つ八階建てのホテルの最上階。
フロント篝に案内されて
一人の中年男、相本(斎藤歩)が部屋に入ってくる。

相本が真夜中にもかかわらず
半ば強引にマッサージ師を呼びつけると、
やってきた女性マッサージ師(三上晴佳)、せつこはいわくありげ。

二人っきりの部屋で
シングル四十分のマッサージサービスが始まる・・・。

演出家からのメッセージ

　斎藤歩氏とはほぼ20年の付き合いである。いつか「なべげん」に出て貰いたいなあ、と念願しつつもなかなか言い出せなかったのだが、このたび満を持してオファーさせていただいた。快諾に深く感謝している。
　「背中から四十分」は2004年に初演した芝居で、おかげさまであちこちの劇団で上演して頂いているが、このたび満を持して自分で手掛けることとなった。そして渡辺源四郎商店としては2006年の開店公演以来12年ぶりのシアターZOO。
　もうなにか尋常でないくらい満を持している。このところずっとお世話になっている札幌のお客様の前で披露できるのが嬉しくてたまらないのである。
渡辺源四郎商店 店主
畑澤聖悟