磯貝圭子が北海道演劇財団理事長に就任しました
投稿日:2025年06月16日
私、磯貝圭子は6/11に開催された理事会をもって、公益財団法人北海道演劇財団の理事長に就任いたしました。
この日は斎藤歩前理事長が逝去された日でもあります。
元々、この日の理事会で理事長交代の運びとなっていましたが、理事会開催の6時間ほど前に息を引き取ったと連絡が入りました。
亡くなる1週間前にご自宅に伺った時はまだまだお元気で、Zoomで理事会に参加して理事長交代について自ら説明するとおっしゃっていました。
それが、まさかの急変で理事会当日に旅立ってしまいました。
もしかすると理事会の当日まで何とか頑張ってくださったのかもしれません。
私は2001年に劇団化した札幌座の前身であるTPSの最初のメンバーで、そこからずっと専属俳優として活動してきました。
斎藤前理事長と共に現場で長く創作に関わってきましたが、前理事長が非常勤となったのを機に、昨年から常務理事として演劇財団で仕事を始めておりました。
長年俳優として関わってきましたので、何となく業務の内容を見知っているつもりではありましたが、実際に演劇財団で働いてみると、創作の現場とはまた異なった視点が必要であることを実感しました。
公益財団法人としての北海道演劇財団のこの街での在り方について私なりに考え始めた1年でした。
そして半年ほど前に斎藤前理事長から次の理事長にと打診がありました。
実際に創作の現場に携わってきた人間が、二期続けて理事長をやることに意義があるとのお話をいただき、お引き受けしますとお返事をしたものの、経営の経験のない自分がどこまでできるのか、大きな不安がありました。
斎藤前理事長にはもう少し元気でいていただき、新理事長としての出発を見守ってほしかった…という思いもありますが、受け取ったバトンを手にして、今はただ前を向いて走るだけだと覚悟しています。
まずは斎藤前理事長の作・演出で、最後まで出演を希望していた〈札幌演劇シーズン2025参加作品「劇後鼎談」〉をしっかり上演することが、当面の目標となります。
斎藤前理事長の遺志を受け継ぎスタッフ・キャスト一同力を合わせて作品づくりを行って参ります。
また、斎藤前理事長を送る会のお問い合わせも多数いただいておりますが、「劇後鼎談」が終わってからの実施を予定しております。
正式な発表までいましばらくお待ちいただければと思います。
まだまだ至らぬ点の多い私ですが、演劇財団に心を寄せてくださる皆様のお力をお借りして、これからの方向性を打ち出していく所存です。
今後もどうぞこれまで以上のご協力・ご支援・ご鞭撻を、お願い申し上げます。
2025年6月
公益財団法人 北海道演劇財団
理事長 磯貝圭子




