★公演は終了致しました。 『父歸る』 近代日本演劇の草分けの作品です。父親の宗太郎はサーカスの興業師として家の金を持ちだして奔走します。そして二十年がたちました。三人の子をかかえた妻は一時は死のうとも考えましたが。長男は公務員に。次男は教員に。そして末娘は結婚の話がきています。そこへ落はくした父が帰ってきます。近代日本の始まりです。父の子供時代は江戸時代でした。次男の勤務する学校の校長と、この父親は子供のころ、小姓組で、ともに槍の稽古をしていたそうです。家庭の成立、個人の自我の確立の芽がこの作品に見えます。百年前のことが今のこととして考えられます。現代の家庭の問題と、父親の存在の問題がここにはあります。 『二十二夜待ち』民話劇 人をだまさず、金をごまかさず、正直なのを、世間は馬鹿にする、心の美しいことは他人に劣ることなのか。そして、貧しさを、落ちこぼれを負け組として排除する。(ならず者)はその中から生まれた。差別したやましさから村人たちは恐怖心をもち、反社会人として村八分にする。(籐六)と(ならず者)は表裏一体なのです。これは架空の民話劇ではない。現代の社会の市民を描いた現代劇なのです。 演出 米倉斉加年 日時:10月21日(日)14:00/18:00 22日(月)14:00 料金:3,000円 (前売当日ともに) <お問い合わせ> 011-520-0710(北海道演劇財団) 海流座ホームページはコチラ↓ http://www10.plala.or.jp/HIROTO03/
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