楠美津香の
ひとりシェイクスピア (東京)
楠美津香(くすのきみつか) 
東京都出身・在住 女優。 コントグループ、放送作家、ひとりコントを経て2000年よりシェイクスピア戯曲のひとり芝居化に取り組む。2010年に本人予告通り全37作品の上演を終える。以降も東京を中止に各地でシェイクスピアをはじめ、泉鏡花、近松らの作品を超訳公演中。1児の母。


超訳『尺には尺を』 作:ウィリアム・シェイクスピア
超訳:楠美津香
(翻訳参考:小田島雄志)


この物語は、あまりにも原作が面白すぎて、超訳台本作りはじめたらノートパソコンの前から離れられなくなりまして、4日で台本書いちゃいました。
我が国の大衆演劇のスタイルとシェイクスピアが全くおんなじなんだって確認したのが、コレでした。
世界の学者が「コレは何だ?わけが解らないぞ!ヴィンセンシオという公爵の行動は変だ、支離滅裂だ云々。」と研究しておられます。コレは座長芝居です。
ウィーンのヴィンセンシオ公爵が座長です。
座長は変で当たり前です。座長の行動が普通だと、座長芝居は成立しません。
「尺には尺を」とは「目には目を」とおんなじです。
お話は、ウィーンのヴィンセンシオ公爵が、自分の作った法律を放ったらかしてウヤムヤにしてたの修正する為、若手エリート代表・鬼のアンジェロ君に公爵代理を任せて行方をくらますとこからはじまります。権力握ったアンジェロ君、メガハードボイルドですから、ぐだぐだになってた政治を一掃、風営法「汝、姦淫しちゃったら死刑」を執行、
ただいま逮捕者続出です。
で、ウィーンのちゃらお代表クローディオ君も「結婚前にできちゃった罪」で死刑宣告。
で、尼さん修行中の妹イザベラちゃんが「お兄ちゃんを助けて」と助命嘆願に出頭。
で、清く正しく美しいものに目がない鬼のアンジェロ君がイザベラちゃんに一目惚れ。
「やらせてくれたら死刑中止」とゆう浅黒い交渉はじめます。
が、尼さん志望のイザベラちゃんの恋人は神様です。
「だったらお兄ちゃんを死刑にして」と、死刑推進派に転向。
で、兄クローディオ君「死刑はやだよ、あいつと寝てくれよ~」
と、ゴネだして、聖書のワードの下にあらゆる下世話な取引が展開し、
一番怪しいのが行方不明のフリしつつ、神父に変装し、こそこそうろついてる公爵です。
「天の使い」とゆう名のアンジェロ君の正義を、天上から「お上」が監視する構造です。
で、回り中ドタバタ動かしすべてを目撃し5幕で一切を仕切るのは、座長芝居の構造です。
シェイクスピア劇として見れば超難解でありますが、大衆演劇として見ればたちまち納得、間違いなしです。

楠美津香

日時:8月25日(土)17:30
※当初18:30~でしたが、都合により上記に変更となりました。何とぞご了承ください。

料金:〔一般〕2,500円
    〔学生〕2,000円
※前売当日ともに

<お問い合わせ>
楠美津香札幌公演実行委員会
090-3110-6575 (有田)

ホームページはコチラ↓
楠美津香 東京美人百景
http://www.kusunoki-mituka.com/

 


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