Ort-d.d
(東京)
Ortとはドイツ語で「場」の意味。豊島区のアートファクトリー「にしすがも創造舎」アソシエイトアーティストである倉迫康史を中心に活動。日本語を美しく響かせる手法と緊密な空間演出が注目を集め、数多くの演劇祭・芸術祭に招聘されている。子供やファミリーが楽しめる名作文学を音楽劇化した作品群と重厚長大な台詞が響き合う文学的作品群の二つの系統の作品を上演する。


『わが友ヒットラー』 作:三島由紀夫
演出:倉迫康史


★公演は終了致しました。



〔作品について〕
『わが友ヒットラー』はナチス党内で実際に起きた粛清事件「長いナイフの夜」を下敷きに独裁者の誕生を描いた三島由紀夫の問題作。ベルリンの首相官邸では政権を得たばかりのヒットラーが、青春時代の革命の同志であったレーム、シュトラッサーとそれぞれ会談を持つ。かつての思い出を語りながら、明らかになっていく現在の思想と立場の違い。ヒットラーは彼らを切り捨て、独裁への道へと踏み出す。三島晩年の1968年に『サド侯爵夫人』と対をなす作品として構想された。演出の倉迫は三島由紀夫作品をOrt-d.dにて『班女』『サド侯爵夫人』『熱帯樹』を上演、他に2003年にク・ナウカシアターカンパニーにて『わが友ヒットラー』を、桜美林大学パフォーミングアーツプログラムで『近代能楽集』を演出している。出演者には様式に造詣が深く、かつ小劇場の現場で信頼される実力派が揃った。劇団山の手事情社で活躍し、現在はOrt-d.dのベテラン俳優の村上哲也。同じく元・山の手事情社でOrt-d.dでは『四谷怪談』や『冬の花火、春の枯葉』韓国公演に出演した三村聡。劇団花組芝居の中心俳優で客演も多い八代進一。元SCOTで現在は那須にてA.C.O.Aを主宰、近年東京でも人気が高まりつつある怪優スズキシロー。全員が40代、この4人で上演時間2時間を超える大作に挑む。

〔日時〕
3月8日(金)19:30
   9日(土)18:00
   10日(日)15:00

〔料金〕
一般 前売2,800円 当日3,000円
一般ペア 5,000円(予約のみ)
学生割引 1,000円(前売当日共通)
演劇人割引 2,000円(前売当日共通)

〔お問い合わせ〕
090-5199-3989(倉迫)
ortdd@amail.plala.or.jp

Ort-d.d HPはコチラ↓
http://www16.plala.or.jp/ort/main.html


 


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