mtu/watu(東京×札幌)
東京を拠点に活動している「FICTION」(05・06年【Re:Z】大賞受賞)は2007年から毎年当劇場でワークショップを開催してきた。「mtu/watu」はそれが深化したもの。2010年12月から毎月ワークショップを行い、4月は【Re:Z】として最終稽古と公演を行う。


『Timbu/ctoo』 作・演出・音楽:山下澄人


★公演は終了致しました。


地震が来て津波が来て原子力発電所が爆発した。
「今」はもしかしたら、これを書いている「今」よりも、もっとひどい事になってるかもしれない。
なっていないかもしれない。
これを書いている「今」には、これが読まれている「今」がわからない。
ぼくらには実は何もわからない。
わからないのに「わかる」とぼくらはいう。
この劇ですらぼくらにはわからない。
まったくわからない。
わからないは不安だ。
しかし「わからない」にぼくらは実は生まれた時からかこまれていて、生まれた時からなれている。
「わからない」と「不安」はいちばん古い友だちなのだ。
思いつきの試みであるゆるやかな集まり「mtu/watu(ムトゥ/ワトゥ)」に、去年の秋に応募してきた北海道在住の老若男女とする、目の見えず耳の聞こえずの女と、認知症を発症した老女たちの見たもの聞いたものが、見た聞いたと認識すらされていないものが、あらゆる人の見たもの聞いたものにかさなり重奏していくこの劇の何かと、今のわたしたちの何かと、みなさんの何かが、遠くでつながるなら、いつか突然つながるなら、この劇は少し成功しているのではないかと思います。

タイトルの『ティンバ/クトゥ』は、Timbuctoo。
「遠く離れた地。最果ての地」という意味です。
山下澄人
(チラシより)


日時:4月22日(金)19:30
      23日(土)15:00
       24日(日)15:00

料金:2,000円

お問い合わせ:044-833-1417(FICTION)
          info@fiction.gr.jp

劇団ホームページはコチラ↓
http://www.fiction.gr.jp/

 


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