WATER33-39
演出家・劇作家として活動する清水友陽が代表を務める。1997~2005年までは名称を清水企画とし、札幌を拠点に活動。2006年、WATER33-39と改名し現在に至る。2005年、韓国ソウル市にて「ハムレット」を上演し、2007年には韓国よりチョヨン劇場を招聘し、「授業」を競作。2008年には東京国際芸術祭2008 にて「ためいきをつくかいのはなし」を上演。オリジナル作品の劇場 公演の他、劇団としてワークショップなども多数行っている。


じゃぱどら!!地区大会「岸田さんと鏡花さん」
『天守物語』
作:泉鏡花
演出:清水友陽


★公演は終了致しました。


<あらすじ>
魔物が棲むと恐れられている白鷺城の天守閣。
主人の富姫が猪苗代からやってきた妹分の亀姫との懐かしい再会をはたす。
亀姫が持ってきたお土産は猪苗代城主の生首。
富姫たちはおいしそうと大喜び。
お礼にと富姫は白鷺城主の大切な鷹を奪い取り、亀姫に贈る。亀姫が帰った後、天守閣に図書之助がやってくる。
鷹を失ったため殿様から一度は切腹を申しつかるが、人間が近寄らない天守閣を見届ければ罪を赦されることになっていたのだ。
富姫と図書之助は叶わぬ恋におちる。

<演出 清水友陽より>
鏡花の言葉の美しさには、思わず「はあ」とため息が漏れます。
いつかはこんな言葉を吐いてみたいなあと思うのです。
でも、待っていても「いつか」はやって来ないので、じゃあ思い切ってやってみようと決めました。
『天守物語』は鏡花が生きているうちに上演されることはありませんでした。
「この作品を上演してくれたら謝礼はいらない。お土産をあげたいくらいだ」ってなことを鏡花は言っていたらしいのですが、読んでみるとその意味も分かります。
さてさてどうしたものだろうかと悩みもしますが、そこが観るものを虜にする一番の理由なのでしょう。
『じゃぱどら!!』のよいところは「果敢に挑戦する」ことだと思うのです。
坂東玉三郎さんの作品をはじめ、いくつもの傑作が生まれている『天守物語』ですが、我々は我々なりに愚直に戯曲と向き合いたいと思います。
今回はさっぽろ学生演劇祭に参加していた若手メンバーを迎え、現場はにぎやかです。
鏡花は潔癖症で酒は煮立つまで燗をつけ、文壇では「泉燗」と呼ばれていたそうです。この冬は「泉燗」で一杯やりながら、じっくり大先輩との共同作業を楽しみたいと思うのです。

日時:3月15日(木)20:00
       16日(金)20:00
       17日(土)14:00/18:00
       18日(日)14:00
       19日(月)20:00
       20日(火・祝)14:00

       18日(日)16時より
       近代戯曲研修セミナーin札幌
       「岸田・鏡花を軸に戯曲を考える」
       ※参加無料です

料金:〔一般〕前売2,000円 当日2,300円
     〔学生以下〕1,000円(前売・当日共に)
     〔11☆9『命を弄ぶ男ふたり』とのセット券〕
      一般3,000円 学生以下1,500円
      ※それぞれ限定30セット

<お問い合わせ>
090-6991-7043(WATER33-39)
gekidan@water33-39.com

劇団HPはコチラ↓
http://water33-39.com


 


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