イレブン☆ナイン
2004年富良野塾OB名で結成した演劇ユニット。イレブンナインとは、極めて純度が高いこと。9が11続く(99.999999999%)という意味。2008年より、ユニット色をより強めようと、道内を中心とした各地で活躍している役者陣とのコラボレーションを目指し、新しい形を模索中。1つの形にこだわらず、柔軟な姿勢で、演劇でしか表現できないもの、ライブならではエンターテイメント性を追求しつつ、質の高い作品を生み出している。


じゃぱどら!!地区大会「岸田さんと鏡花さん」
『命を弄ぶ男ふたり』
作:岸田國士
演出:納谷真大


★公演は終了致しました。


<あらすじ>
たまたま同じ死に場所を選んだ二人の自殺志願者の話である。
センチメンタルなことが嫌いな顔面を包帯で覆われた男と人一倍物事を考える繊細で悩める眼鏡の男が、未明の線路脇で偶然に出会ってしまう。
冒頭、列車に飛び込もうかと眼鏡の男が思案していると、そこに包帯の男が同じ目的でやってくる。
男たちははどちらもインテリ風で、互いの身の上話をするうちに、命をめぐる尊厳や、情緒的なものを棚にあげ、ああ言えばこう言うといった具合に、減らず口の応酬を繰り広げていく、おかしくも哀しい物語。
果たして命を弄ぶ男たちは、どういった結末を迎えるのか?

<演出 納谷真大より>
昨年、「じゃぱどら!!」の企画を知った時から、いつかやってみたいなぁ~!とは思っていたのですが、まさかこんなに早く実現するなんて・・・誘ってくれた清水プロデューサーと仲良しでホントに良かった!
イレブン☆ナインで、既存の戯曲を脚色せずに上演するのは初です(最終的には「命を弄ぶエダーンとナヤーン」になる可能性も否めませんが・・)。
しかも日本の現代演劇の父といっても過言ではない岸田國士の作品・・・結構ビビってます、ま、同じくらい楽しみでもありますが。
若い頃は無鉄砲でそんなこと考えもしませんでしたが、近頃は作・演出のときは勿論、役者のときにも、作品をつくっている最中に「根本的な部分である戯曲は大丈夫なのか?」という疑問を抱いてしまい眠れぬ夜を重ねてしまうのですが、今回その心配は無用、札幌に棲息する恐るべし有象無象の批評家の方々も、流石に戯曲に対しては文句も言いますまい、ざまあみろ!あははは~!!なんて笑う余裕など微塵もございません、だってその分、演技のクオリティが作品を左右するわけですから、演技や演出に難癖つけられるに決まってるんですから、物凄いプレッシャーです、実はいつも以上に眠れぬ夜を重ね倒しておるのです。
が、しかし!「納谷とナヤーンは別モノだから」という言い訳を懐刀に、イレブン☆ナインにしか、エダーンとナヤーンにしか出来ない岸田作品を生み出す気は満々であります。

<じゃぱどら!!ってなに?>
昨年からはじまった『じゃぱどら!!』は、札幌で活動する演出家が優れた日本の戯曲と向き合うための企画です。
日本語で書かれた戯曲はたくさんあって、読んでみると本当に面白いのです。優れた戯曲と出会い、今後の創作に役立てたらよいと思うし、また若手演劇人や札幌の観客に、名作戯曲の魅力を紹介できればいいなと言う思いもあります。(チラシに掲載している清水プロデューサーの挨拶より抜粋)


日時:3月8日(木)20:00
       9日(金)20:00
      10日(土)15:00/19:00
      11日(日)14:00/18:00
      12日(月)20:00

料金:〔一般〕前売2,000円 当日2,300円
〔学生以下〕1,000円(前売当日ともに)
〔WATER33-39とのセット券〕一般3,000円 学生1,500円
※それぞれ限定30セット

<お問い合わせ>
info@eleven9.jp

劇団ホームページはコチラ↓
http://eleven9.jp/


 


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