<ストーリー> 染まるオレンジの空。 来たるは朝か夜か。 透明な膜の外には、君を乱す悪玉菌が漂う。 エーテル。 怠惰が始まりか、倦怠か、世界の矛盾か、僕は貧血により、個人的なキングダムの皇 帝に君臨する。 テロルを企てる。要求は上等。 散歩に邪魔なのさ、走る機械が。だから全て壊せ。 夢を見てた。 走る機械より頑丈な身体が欲しいと。 身体に虫が寄生した少女は現実を受け入れようとしていた。 君の名前はビー。ビーに似てるから。 蜜をあげるから、刺さないでいてね。 精肉店で働く少女の父親は毎日、肉を解体していた。いつか南の島へ、家族で旅行に行ける事を願って。 青年は偶然にも大量の返り血を浴びていた。 その日は、新聞の一面に、大きな事件がふたつ掲載されていた。 皆、自身の生活に必死なあまり、興味はなく、ただ、なかなかぎくしゃくしたあの人との会話のタネでしかなかった。 テロルと正義。 新聞のどこかのページの片隅には、奇妙な事件が掲載されていた。 虫を抱いた少女、殺害される。 今日もまた、24時間営業のスーパーには、警備員が立っている。 寡黙だし、何も考えてないのかもしれない。 警備すら、忘れて、ただの植物になってしまうかもしれない。 毎朝配られる新聞には、それでも空白はない。 人間は幸福を願うのか、不幸を楽しむのか。 貧血キングは、今日より素晴らしい明日のために、安眠を望んでいる。 炎天下くらい。
★公演は終了致しました。 日時:2月19日(木)20:00 20日(金)20:00 21日(土)15:00、20:00 22日(日)15:00 料金:前売2,000円 当日2,500円
●劇団HPhttp://vas.co.jp/and/●