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AND
「愛と平和をつなぐ」という意味をこめ1997年に「AND」を旗揚げ。演劇公演のほかにイベント参加、映像製作なども行っている。札幌を拠点に活動。東京公演も積極的に行い、「札幌の過激派」と紹介される。昨年の「シアターZOO演劇祭ZOO7(ズーセブン)」にも参加が【Re:Z】は今回が初参加。


『炎天下くらい』 作・演出:亀井健

<ストーリー>
染まるオレンジの空。
来たるは朝か夜か。
透明な膜の外には、君を乱す悪玉菌が漂う。
エーテル。
怠惰が始まりか、倦怠か、世界の矛盾か、僕は貧血により、個人的なキングダムの皇
帝に君臨する。
テロルを企てる。要求は上等。
散歩に邪魔なのさ、走る機械が。だから全て壊せ。
夢を見てた。
走る機械より頑丈な身体が欲しいと。
身体に虫が寄生した少女は現実を受け入れようとしていた。
君の名前はビー。ビーに似てるから。
蜜をあげるから、刺さないでいてね。
精肉店で働く少女の父親は毎日、肉を解体していた。いつか南の島へ、家族で旅行に行ける事を願って。
青年は偶然にも大量の返り血を浴びていた。
その日は、新聞の一面に、大きな事件がふたつ掲載されていた。
皆、自身の生活に必死なあまり、興味はなく、ただ、なかなかぎくしゃくしたあの人との会話のタネでしかなかった。
テロルと正義。
新聞のどこかのページの片隅には、奇妙な事件が掲載されていた。
虫を抱いた少女、殺害される。
今日もまた、24時間営業のスーパーには、警備員が立っている。
寡黙だし、何も考えてないのかもしれない。
警備すら、忘れて、ただの植物になってしまうかもしれない。
毎朝配られる新聞には、それでも空白はない。
人間は幸福を願うのか、不幸を楽しむのか。
貧血キングは、今日より素晴らしい明日のために、安眠を望んでいる。
炎天下くらい。

★公演は終了致しました。

日時:2月19日(木)20:00
20日(金)20:00
21日(土)15:00、20:00
22日(日)15:00

料金:前売2,000円
当日2,500円

 


<お問い合わせ>090-2877-0455(AND)

●劇団HPhttp://vas.co.jp/and/