作:コ・ヨノク 演出:キム・カンボ
2007年ソウル演劇祭 大賞・戯曲賞・演出賞受賞作品 ~舞台は、とある町内の米屋。 そこへ移り住んできたひとりの画家の物語。 <劇団より> 現代社会の空間は過去の空間とはまったく違う。 広場は大きく華やかになり、マスコミは個人のプライベートに食い込むほど執拗になったが、その中心にいながらも、私たちは孤立した空間があたえる恐怖を感じている。 毎日、私たちを驚かす原因不明の事件や事故、そのなかで個々人が感じる恐怖と孤独はどこから来るのか。 空間の主人は今や人間と自然ではなく、数々の物質と奇異な関係。私たちは、見えているようで見えない空間、すべての人に向かって開かれながらもしっかりと閉ざされた空間を生きている。 それこそが現代の空間に置かれた危険性だ。 この作品は、ある町内の米屋という平凡な空間を変質していく現代社会を示す空間として設定し、空間に対する人間の欲望、空間と人間の関係にスポットをあてたものだ。 <演出キム・カンボ> 釜山出身。1994年に劇団青羽(チョンウ)を旗揚げし、代表・演出家として活動。演出家としてこれまで様々な受賞経歴を持ち、03年には東亜日報選定次世代演出家1位に選定された。 現在韓国演劇界で最も注目を集めている演出家のひとり。 ★公演は終了致しました。
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