扇谷記念スタジオ・シアターZOOは、2001年、多くの方の寄付やボランティアのご協力によって誕生した小劇場です。演劇の振興や演劇を生かしたまちづくりを目的に、公益財団法人北海道演劇財団が運営しています。現在は代表幹事制を執っており、代表幹事2名、その補佐を行う幹事6名が運営に携わっています。

劇場は演劇を創るシステム(ソフトウェア)、担う人材(ヒューマンウェア)と建物(ハードウェア)の総体です。舞台で演じる表現者と客席にいる観客との交流、演劇を支えるサポーターと観客の交流、観客同士の交流など、演劇は様々な角度から私達に感動と刺激を与えてくれます。
このような演劇の鑑賞機会を増やすと同時に、次世代の演劇文化を担う人材を育成するため、年数本のフランチャイズ劇団公演、道内外の団体との提携公演、外部プロデューサーによる企画公演、演劇ワークショップや演劇を通したネットワークづくりなど、積極的に自主事業を展開しています。




 
北海道演劇財団付属札幌座が扇谷記念スタジオ・シアターZOOを創造拠点としています。新作を発表するほか、レパートリー作品再演など精力的な芸術活動を行い、俳優や演出家など演劇文化の担い手を育成します。
国内外の様々な団体と協力し公演を行っています。観客に新たな出会いを提供し、北海道における演劇文化の底上げを図ります。

札幌で活動する演出家、俳優が優れた日本の戯曲と向き合うことで、創作の幅を広げます。若手俳優や観客には名作戯曲の魅力を紹介し、演劇文化のさらなる発展を目指します。プロデューサーは、清水友陽氏(WATER33-39/札幌座ディレクター)が務めます。
年4回、春夏秋冬に開催する定席寄席。落語をより身近に、目の前で聞く楽しさ、劇場に足を運ぶ楽しさが多くの人に広まることを目指しています。演劇とは違ったかたちで、地域住民とのコミュニケーションを図ります。
演劇文化を担う人材の育成や舞台芸術の浸透を目的とし、初心者、経験者を問わず幅広い層を対象とした各種ワークショップを開催します。
シアターZOOサロンは、演劇に関する様々なゲストを招き、「演劇」という接点で結ばれた人々が集まり、情報交換や親睦を深める場所です。月に1回、誰でも自由に参加できます。。
自主事業のない期間は、利用希望団体への貸し出しを行っています。お気軽にお申し込みください。
 

【フランチャイズ劇団一本化、シアターZOO演劇祭について】
これまで、管理運営を担う北海道演劇財団の付属(TPS改め)札幌座以外の外部フランチャイズ劇団を1団体設定し(2005~08年度:劇団SKグループ、08~11年度:弦巻楽団)、創造の多様化を図ってきました。また、外部フランチャイズ劇団代表をプロデューサーとした「シアターZOO演劇祭」を開催し(2007~11年度)、札幌の若手演劇人の創造の場の提供、新たな観客との出逢いを図ってきました。これにより、当劇場を使用する団体、ジャンルが多様化し、新たな観客との出逢いを促してきましたが、今年度より一部事業形態を変更致します。

・フランチャイズ劇団の一本化について
外部フランチャイズ劇団が担ってきた創造の多様化を(TPS改め)札幌座の創造活動に集積します。これまで札幌座は、座内での創造に重点を置き活動してきましたが、2012年4月の構造改革に伴い、新たな演劇人の参加をもって、創造力の強化を図ります。これにより、外部フランチャイズ劇団の設置を廃止しました。

・シアターZOO演劇祭について
当演劇祭では、若手をはじめとする市内の様々な団体が参加し劇場を盛り上げてきました。近年では、他劇場でも演劇祭やプロデュース公演の積極的な実施が増えてきました。これにより当演劇祭に参加してきた団体の創造、公演機会の増加がみられるので、当劇場での演劇祭は打ち切り、テーマを絞った企画公演を重点的に実施することに致しました。